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自宅マンションを任意売却して住宅ローンを一括返済した話

人生の岐路に立ち、自宅を任意売却せざるを得ないという厳しい現実。この記事では、私が経験したその試練の中から得られる価値ある知見を共有します。法人破産により自宅マンションを手放す決断を迫られた私が、どのように逆境を乗り越え、新たな道を切り拓いたのかをお伝えします。売却のプロセスや住宅ローンの返済についての具体的な手法やノウハウを紹介することで、読者の方々が同様の困難に立ち向かう際に役立つ情報を得ることができるでしょう。さらに、物件の魅力を最大限に引き出すための戦略や専門家のアドバイスによる成功のポイントも明らかにしています。この記事を読むことで、逆境を乗り越えるための勇気や希望を持つだけでなく、自宅を任意売却するプロセスに関する具体的なアクションプランを手に入れることができるでしょう。

目次

自宅を任意売却することになった経緯

私が自宅マンションを任意売却することに至った経緯は、会社の破産による影響が大きかったです。当初、私は45,000,000円の価格でマンションを購入し、自己資金として3,000,000円を用意し、残りの42,000,000円を住宅ローンでメインバンクから借りました。しかしながら、会社の破産申し立てに伴い、私の住宅ローンの残債は35,400,000円まで増えてしまいました。この状況を受けて、私は弁護士と相談の上で、個人債務の整理を含めた破産申し立てを進めることとなりました。

弁護士とこの件については、事前に相談をしていて、破産申し立てをする際には、自分の個人債務の整理も一緒に進めることになりました。弁護士からは、物件に住み続けることは精神衛生上も良くないとのアドバイスを受け、破産申し立て前に引っ越しをするように勧められました。弁護士に相談しに行ってから破産申し立てをするまでの期間は、わずか1ヵ月半しかありませんでした。スケジュール的には非常に厳しい状況でしたが、弁護士のアドバイスに一理あると感じ、賃貸物件を探して引っ越すことを決断しました。

任意売却の流れ

私の代理人である弁護士の紹介により、不動産業者と専任媒介契約を結び、任意売却の手続きを進めました。不動産業者の専門スタッフがマンションを査定し、その結果、売却価格は39,000,000円となりました。査定が終わった後、マンションをマーケットに出すための広告やプロモーションを行い、内覧会の準備を進めました。内覧会では、興味を持った購入希望者がマンションを実際に見学できるようにしました。また、売却の意思表示があった場合には、売買契約の交渉や書類手続きも行いました。最終的に、買い手との合意が成立し、売却が完了しました。

任意売却で評価を上げるためにやったこと

私が任意売却を成功させるために取り組んだことは以下の通りです。まず、内覧時に良い印象を与えるために、マンションを徹底的にクリーニングしました。壁や床の汚れ、水回りの清掃など、細部にわたって清潔さを保つようにしました。また、マンションの修繕が必要な箇所については、可能な限り自ら手を加えて修繕しました。壁の凹みや剥がれたクロス、トイレやお風呂場の不具合などを修理しました。これにより、内覧者に良好な印象を与えることができました。

さらに、マンションの魅力を引き立てるために、努力を重ねました。インテリアや家具の配置に工夫を凝らし、広々とした空間を演出しました。また、清潔で整頓された状態をキープするために、日々のメンテナンスにも気を配りました。さらに、マンションの周辺環境やアクセスの良さをアピールするため、地域情報や交通案内なども用意しました。これらの取り組みにより、内覧者にマンションの魅力を伝えることができました。

任意売却に伴って大変だったこと

任意売却には多くの困難が伴いました。まず、毎月の住宅ローン返済が継続しなければならなかったため、経済的な負担が大きくなりました。売却までには約6ヶ月の時間がかかり、その間に合計で780,000円の返済金をキャッシュで用意しなければなりませんでした。また、メインバンクの口座凍結により、振り込み先口座を変更しなければならなかったため、手続きに一定の時間と労力を要しました。さらに、売却に伴う手数料や債務の返済にも苦労しました。売却価格から不動産仲介手数料や不動産登記の印紙代、メインバンクの抵当権抹消手数料、住宅ローンの繰上げ返済手数料などを差し引く必要があり、残る金額を連帯保証債務の返済に優先的に充てる必要がありました。

引っ越しをすることで、最も心配だったのは子供たちの小学校の学区が変わり、転校しなければならない可能性があることでした。住んでいた自治体の学校の学区制度では、特別な事情があれば隣の学区から通うことが可能であるとされていました。そのため、もともと住んでいたエリアと隣の学区を含めた賃貸物件の探索を急いで始めました。幸運にも、元のマンションの周辺には同様の間取りの賃貸物件があり、入居が可能でした。即座に申し込みを行い、わずか1ヵ月後には引っ越しをすることができることになりました。この出来事は、破産申し立ての10日前に起こりました。

良かった点

任意売却による経験から、いくつかの良かった点を挙げることができます。まず、オーバーローンに陥ることなく売却が成立したことは大きな成功でした。また、引っ越しを先に済ませることができたため、新しい生活のスタートをスムーズに切ることができました。さらに、住宅ローンの返済に関して、期限の利益を保つ交渉ができたことも良かった点の一つです。これにより、負担を軽減しながら売却活動に集中することができました。

まとめ

自宅を任意売却する経験から得られた教訓をまとめます。会社の破産により自宅マンションを売却することになり、専門家の助けを借りて手続きを進めました。内覧会やマーケティングの工夫により、売却を成功させることができました。また、クリーニングや修繕などマンションの魅力を引き出すための努力も重要でした。売却までには時間と負担がかかりましたが、オーバーローンを回避し、住宅ローンの返済も期限の利益を保ちながら進めることができました。この経験から、マンションの状態や周辺環境の良さ、専門家のアドバイスの重要性などを学びました。自宅を任意売却する場合は、十分な準備と専門知識、綿密な計画が必要であることを強く感じました。

Q&A

Q1: 任意売却を成功させるためにどのような準備が必要でしたか? A1: 任意売却を成功させるためには、マンションのクリーニングや修繕、内覧会の準備、広告やプロモーション活動など、物件の魅力を引き出すための準備が必要でした。また、マーケットや売買契約の手続きにも時間を割く必要がありました。

Q2: 住宅ローンの返済をどのように進めたのですか?期限の利益を保ちながら返済する方法はありますか? A2: 住宅ローンの返済は売却までに約6ヶ月かかりました。返済金額は毎月130,000円で、合計で780,000円の返済をキャッシュで用意しました。期限の利益を保つため、代理人弁護士とメインバンクとの協議により、従前の返済日に従前の金額を指定口座に振り込むことで利益の喪失を避けることができました。

Q3: 任意売却の経験から得た教訓は何ですか? A3: 任意売却の経験から得た教訓は、マンションの状態や立地条件、専門家の助言の重要性です。マンションの魅力を最大限に引き出すために、クリーニングや修繕に努めることが重要であり、専門家のアドバイスやサポートを受けることで売却の成功につながることが分かりました。また、オーバーローンの回避や期限の利益の保持も重要な要素であり、財務計画や交渉のスキルが必要であることを学びました。

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